ラム肉・羊肉の特徴、ニュージーランド産ラム肉とオーストラリア産ラム肉の違いについて |
◆羊の起源 紀元前7千年頃、西アジアで野生の羊を家畜として飼い始めたと言われています。 ◆羊の種別 偶蹄目,反芻動物,牛科に属します。 ◆羊の年齢別名称
ラム:生後12ヶ月未満で永久歯が無い。 ◆「ラム肉・羊肉」は世界で一番食されている食肉です。 ラム肉・羊肉は、食用としては牛肉・豚肉よりも全世界的に飼育されています。世界で一番食べられている食肉は、ラム肉とマトンではないでしょうか。羊肉とラム肉の美味しい料理で世界をつないでいきますと、アジアからヨーロッパまでラム肉・マトン街道ができるほど。日本ではジンギスカン料理が有名です。 ◆羊は成長段階でラム(仔羊)とマトン(成羊)に分けられます。 ラムは生後一年未満の子羊で、まだ永久歯が生えていないものを指します。それ以上の羊をマトンと言います。ラム肉質は柔らかく、マトンに比べて脂身の癖もあまりありません。マトンには特有の風味豊かな香り(フレーバー)があります。 ◆オーストラリア産 と ニュージーランド産のラム肉の違い!
◆ラム肉・羊肉にはカルニチンがたっぷり! 肉類のタンパク質には良質なカルニチンが多量に含まれていることが知られていますが、 このカルニチンこそ、体内の脂肪を燃焼させる働きがあるんです。 つまり、肉を食べながらダイエットできる。現在ダイエット業界ではカルニチンのやせる効果が、すごっ~く注目されているんです。モデルさん御用達のお肉といわれる訳も納得です。
どのぐらい含まれているかといいますと、ラム肉100gあたり80mg。 他の肉と比べると豚肉の2倍以上!牛肉よりも多量に含まれています。 そして、羊肉(マトン)に至っては豚肉の5倍以上のカルニチンが含まれているんです。 ◆我が国で食べやすいオーストラリア産ラム肉と ニュージーランド産ラム肉の違いをまとめました |
項目 | ニュージーランド産ラム肉 | オーストラリア産ラム肉 | 備考 |
時代背景 | 19世紀頃から大英帝国の食肉供給地として開拓されラムの飼育が始まった | 19世紀頃からメリノ種が持ち込まれ良質な羊毛を生産することが目的で飼育が始まった | ニュージーランド産はイギリスの肉用種ラムを持ち込んで飼育したのが始まり |
用途 | 肉用が多い | 羊毛生産用が多い | 近年ではオーストラリア産も肉用種を飼育するが全世界の羊毛生産の30%をオーストラリアが占める |
ラムの種類 | 肉用種のロムニー,ドーセット,サフォーク,オックスフォードなど | 羊毛種のオーストラリア・メリノ,コリデールなど | 肉用種は一般に毛が太く絨毯やカーペットに使われ、羊毛種は毛が細く衣服用に使用される |
ラム肉の特徴 | 肉は比較的小ぶりで柔らかくクセがない肉質 | 肉は少し大きくラムの風味は比較的多い | 肉の風味は羊の種類、ラム肉の月齢、牧草などに左右される |
ラムの月齢 | 生後4~6ヶ月平均 | 生後8〜10ヶ月平均 | 月齢が少ないニュージーランド産より多いオーストラリア産のほうがラムの風味が強い |
枝肉平均重量 | 約17kg | 約23kg | オーストラリア産はロイン系などが大きい、反面ニュージーランドは肉塊が小さめ |
ラムの飼料 | 完全牧草飼育(クローバー、ライグラスなどの栄養価の高い豆科の植物 | 牧草と不定期に干ばつなどの際には穀物飼育をすることもある | ニュージーランドは雨が比較的多くオーストラリアは少ない。青々とした牧草が多いのはニュージーランド |