田崎真也氏が選ぶ「ヴィノテーク・ワイン・バイイング・ガイド」で
ケ・ボニート・カカレアバがベストワインに選ばれました。
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白のスティルワイン、しかも辛口タイプのベストワイン選出はなかなかの快挙。それも赤ワインの産地というイメージが強いリオハから、伝統的な3品種を用いたワインが選ばれた。構成はビウラ48、マルバシア32、ガルナッチャ・ブランカ20%。いずれもゴブレ式(株仕立て)にて栽培された。8カ月の熟成にはフレンチオークの新樽を100%使用。清澄やフィルターがけは行わずに瓶詰め。色調は黄金色を含んだ、やや濃いイエロー。香りは芳醇で複雑性を含み、かりんや黄桃などのコンフィ、黄色い花に、ビスケットやロースト香、アーモンドを含むナッツ、ほのかな蜂蜜や蜜蝋、白いスパイスなどの香りが調和する。味わいは、豊かなヴォリュームをもつ果実味が広がり、ふくよかさが持続。アフターにもコクが感じられ、余韻は非常に長い。ボデガはエブロ川左岸、バスク州のリオハ・アラベサ地区に位置するサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエッラにある。ベンハミン・ロメオはこの地で葡萄栽培家の家に生まれ、マドリッドで葡萄栽培学とワイン醸造学を修めた。そして、1985年から2000年までリオハ・アラベサの共同組合によるプロジェクト、ボデガ・アルタディにワインメーカーとして参加、「ビーニャ・エル・ピソン」などを生み出し、世界的な評価を獲得していく。一方、1995年から自身のワイン造りも始め、2000年に独立。現在はサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエッラとブリオネス、ラバスティダに58の葡萄畑(計32ha)を所有、固有品種にこだわり、ビオロジックを実践する。中でテンプラニーリョ主体の「コンタドール」(1999が初ヴィンテージ)は高い評価を得て、人気のワインとなっている。自身の新醸造所、ボデガ・コンタドールも2008年初夏に完成。
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