7. ビオデナミに基づいた最上のブドウは天然酵母を活かす最上のフレンチオーク樽で発酵
葡萄の房からの除梗と選別・粉砕が終わった、ほとんどのブドウは、中ぐらいのフレンチオークの発酵樽に入れられます。皮の回りについた天然の酵母菌の働きにより、すぐさま発酵が始まっていきます。 フレンチオークの樽の内側には、様々な酵母菌や乳酸菌などの、ワインを作る上で必須な良質なバクテリアが住みついていて、それらがベンハミンのワインに作用していきます。
最上級バージョンのコンタドールの発酵樽です。もちろんフレンチオーク樽ですが、生産量に合わせて、そしてより発酵樽の恩恵の影響をうけるように発酵樽では、一番小さな樽を数個つかって行われます。 (この樽の半分の量が、ラ・クエバ・デル・コンタドールにブレンドされることになります)
完発酵樽から熟成樽へ移す方法も、ベンハミンの完全完璧なこだわりが感じられます。オークの発酵樽で発酵されたワインは、ボデガにある熟成樽へと、 ステンレスのパイプを通してゆっくりと流れていきます。(右写真) ベンハミンは発酵が終わった状態で、すでにワインとしての扱いを始め、ワインにストレスがかからない状態を第一に考えて熟成樽に移します。
ベンディミアの時期には、フランスの各メーカー(約11社)から、最上のフレンチオーク樽が届きます。 彼は、樽の木をフランスまで直接見に行き、作ってもらうことでも有名ですが、選りすぐり11社のオーク樽を使うことで、ワインに広がりを与えたいからと言います。 アミマネラだけは、オークの発酵樽で発酵後、瓶詰めされますが、他のワインは樽に入れられ、じっくりと樽熟がかけられます。 プレディカドール・ティントだけは、新樽と1年使った上級ワインの樽を、半々に分けて使いながら熟成をかけます。 彼のワインが、一つとして同じ味わいがないのは、こうして新樽と1年使った樽を使ったり、発酵樽を分けて使ったり、 60余りの畑からチョイスしたブドウを使い分けたりなど、様々な要因があります。それは、それぞれのクラスで、トップを誇る美味しさに仕上がります。
ほとんどが、最上のフレンチオークの新樽(小樽)でじっくりと熟成がかけられていきます
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