4. 良いワインの基本は良いブドウ畑から、僕は人の何倍もブドウ畑の手入れをするんだ

ブドウの収穫(ベンディミア)は、毎年35人ほどの熟練者によって行われます。 総指揮をとるのはベンハミン・ロメオ。彼の父アンドレス・ロメオはもちろん、ビルバオにいる兄も息子達を連れて現場責任者として指揮をとります。各ブドウをどんな順番で収穫するか、畑の中のどの場所から採っていくのか、どのワインに使うのか等、すべてはベンハミンが仕切っています。

彼は僕たちを案内しながら、次々と葡萄畑をまわっている時も、ブドウの糖度を測ることに余念がありません。注意深く畑と木の状態を観察しブドウの試食をして、最高の状態で収穫できるよう、ベンディミアのタイミングを見計らっています。特にコンタドールなどの上級バージョンのワインのベンディミアは、ぎりぎりまで予測が付かず、2日位前に決定することもあるそうです。

ワインはブドウをつぶして発酵させた、ある意味単純で奥深、くごまかしが利かないものだからこそ、ポテンシャルがそのまま反映され、ブドウのでき具合にワインが左右されてしまいます。

そして何よりもブドウのでき具合は、葡萄の木はもちろんのこと、畑や土、土壌菌(バクテリア)、人の力ではかなわない気候風土などのトータルテロワールに影響されます。

「すべてはこの日(ベンディミア)の一瞬の為にあるんだ。以前、君が来たときは葉っぱさえ出ていない状態だったけれど、その時でさえ小さなブドウのつぼみの房ができていたんだ。僕は毎日60以上の畑を見回って何一つ見逃さないよう手入れをしているんだ。人の4倍も畑に通い、畑と葡萄たちの声を聞き、4倍手間をかけて最良の状態にしているのさ」

「この高台に来ると、僕の畑がどんな状態かわかるのさ。」とベンハミンが高台に案内してくれました。右側真ん中に黒い小山(ベンハミン手作りの堆肥の山)があり、その向こう側に「ラ・リンデ(La Linde)」が見えます。ラ・ビーニャ・アンドレス・ロメオ用の畑ですが、この畑だけ葉っぱが青々として見えました。

ベンハミン曰く「僕のワインが有名になってから、大手の有名ワイナリーが僕の畑のまわりを次々と買収して葡萄を作っているんだ。彼らは自ら畑の手入れはしないから、見てのとおり僕の畑が青々としていて一番いいだろう?」

ラ・ビーニャ・アンドレス・ロメオ用の葡萄が作られている畑の近くの土壌断面です。上面は小砂利と粘土質、その下が石灰質になっています。バクテリアに分解された養分と豊富なミネラル分を根が取り込み、実に旨みが凝縮されます。その葡萄の実を使ったワインは、熟成がすすむにつれ、テロワールの特性と複雑味を増す要因となっています。

 


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