★夏の疲れにフォアグラはいかが?
実はウナギが苦手な私。スペイン風の稚魚をオリーブオイルで揚げ煮にしたものだけは大好きなのですが、和風の「あの食欲をそそられる(私以外の方には)香り」がどうもダメ。
そこで私が個人的に夏バテに効く食べ物、と選ぶのはまず豚肉。
そしてもっとバテてくると馬肉。
そして、さらにさらに疲れた時には鴨のフォアグラ(ガチョウのフォアグラより安価なので)を食べて元気復活させていました。
香ばしい焼き茄子の香りに、ぴりっとした実山椒、上品な味わいの茹で野菜、表面カリッ!内側トロッ!のフォアグラがゴハンに混ざって、そりゃあもう美味しい!
しかし、今年になって気づいた事なのですが、薬膳を勉強しはじめて知った驚くべき事実。
●馬肉→体を冷やす「寒」の作用あり)
●鴨のフォアグラ(肝臓)→体を冷やす「涼」の作用があり、さらに元気が戻ります。
自然に体が求めていたのかもしれませんが、本当にビックリしましたよ。
それにしても、土用の話を今更?と言うなかれ、今日の東京の様に、夕方から大雨が降ってくれたおかげで、ちょっと過ごしやすいなと感じた日の後に暑さが戻ってくると、体は悲鳴をあげてしまいますよね。
そこで提案。
夏の暑さに疲れた日に食べたい「こってり系」に、ウナギだけではなくフォアグラなんぞもあったりしても食卓が楽しいのでは?
薬膳的な意味合いを別にしても、レバーは弱った肝臓に直接作用のある食材です。食べ過ぎれば毒となるカロリーの高いフォアグラですが、貧血や疲れには実に効果的。
それに「高価な食材」と不安になったとしても、1人前40~50gを1人前にして、気になる脂肪はフォアグラ以外使わないレシピなら、栄養もお財布にも安心!
写真で見ると「え?こんなちょっぴり?」と思われるかもしれませんが、食べてみればわかります!
このくらいの量でも、日本人はクチもオナカも満足できちゃうもんなんですよ。
あ、ちなみに、私の胃袋は一般的日本人女性よりかなりヨーロッパ寄りです!(爆)それでも、この一皿は「満足~♪」の一言。
きっとウナギより安上がりですよ。(笑)
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フォアグラを「栄養価」として見てみると、およそ以下の割合を(1日の推奨量に対し)摂取できます。
ビタミンB12 150%
銅 130%
レチノール当量 80%
脂質 55&
葉酸 45%
パントテン酸 45%
ビタミンB2 35%
:::材料:::
フォアグラ
岩塩
ブラックペッパー
小麦粉(薄力粉)
茄子
赤ピーマン
ブナシメジなどキノコ
クコの実
根ショウガ
昆布だし
お醤油
胡麻(軽くフライパンで炒って)
塩漬けの実山椒
:::作り方:::
茄子は縦に切り網焼きに。赤ピーマンは薄切り。キノコは1本ずつにほぐし濃いめの昆布だしにクコの実と薄切りのショウガを加えて柔らかく茹でておきます。
室温(と言っても、真夏はエアコンの効いた部屋で)に戻しておいたフォアグラに軽く塩胡椒してから小麦粉をしっかりとまぶし、脂をしかないフライパンで「さっ」と焼きます。
付け合わせの野菜とゴハン(我が家はオーガニックのアマランサスや諸々加えた雑穀入りです。)を盛った器に焼いたフォアグラを乗せ、大急ぎでフライパンに溶けた脂にお醤油とお酒少々を加えて煮詰めソースにします。
煎った胡麻と実山椒を散らしたらテーブルへ。
あ~、元気復活~~~~。