時間がない日にぴったりの桜丼。
お肉を切ってタレで和え、温かいごはんにのせるだけ。
ルビーのように輝く馬刺は、手をかけないことでおいしさの引き立つとても嬉しい食材です。
写真の上2枚はオイスターソースを使った中華風、下はニンニク醤油の和風味。
和風のタレは、お醤油とお酒を適当に合わせて一煮立ちさせ、冷ましてからすりおろしたショウガとニンニクを加えます。
厚さ5ミリくらいにスライスしたお肉をタレで和え、ごはんにのせたら万能ネギと海苔を散らしてできあがり。
中華風は、オイスターソースとお醤油とお酒とほんの少しのお砂糖を煮立てたタレ。
お肉は拍子木切りにして、冷ましたタレに加えてゴマ油と卵黄を。さっと茹でたニラも一緒に混ぜます。
お肉のカットは、できれば様子を見つつ氷水で解凍し、芯が少し凍っている状態で行なうのがもちろんベストなのでしょうが、我が家に於ける桜丼は調理時間がない日のヘルプメニュー。
明日は帰宅が遅いなという前夜、氷水で半解凍して冷蔵庫のチルドルームに入れておきます。
解凍の程度や冷蔵庫の環境にもよるでしょうが、お肉がだれずに切りやすく、また色鮮やかに仕上がりました。
お肉の切り方は、スライスだとお米に比しての口残りがやや気になることもあったので、丼の場合は拍子木切りのほうが合っているかもしれません。
タレを冷ますときに活用するのは急速冷凍室。
うちの冷蔵庫のそれは熱いものも入れられるスペースなので、小鍋ごと入れればあっという間に冷めてくれます。
10分もあれば食卓に出せる簡単調理の極みながら、決して手抜きではなくきちんとおいしいお食事です。
炊飯器の予約機能を使った炊きたてごはんのあたたかさに触れ、脂がふわりと緩んだ桜肉はほのかに甘く優しくて、忙しかった1日の疲れをリセットしてくれる味わいです。