柔らかくなるまで時間はかかるけれど、旨味たっぷりなこのお肉は、様々な調理法を試してみたくなる素材です。

今回は、できるだけ旨味を逃さず頂きたいと、ポットローストに挑戦です。一つの鍋で、ロースト肉、付け合わせの野菜、ソースが一気にできてしまうお手軽仕様です。

牛バラ肉のポットロースト

1. 肉の表面にたっぷりと塩コショウを馴染ませ、バターとひまわり油を半々になじませたココット鍋で転がしながらじっくり焼き付けていく。
2. 肉の表面にきれいな焼き色が付いたら、粗みじんに切った玉ねぎ1個、にんにく2かけ、セロリ1本を入れ、炒めていく。この時に、野菜から出る水分を利用して鍋底や側面についた肉の旨味をこそげ取る。
3. 野菜が透き通ってきたら、乱切りにした人参を加え、白ワイン少々で全体を湿らせてから蓋をし、弱めの中火で1時間蒸し焼きにする。
4. その間に、ジャガイモとサツマイモをよく洗い、一口大に切る。見分けがつきやすいように、皮は残しておく。
5. 1時間後、イモ類も加え、更に1時間加熱する。
6. 1時間後、そのまま蓋をして冷めるまで放置する。この時にまだ肉が硬いようなら、更に30分加熱する。
7. 肉が触れる程度に冷めたらネットから外し、鍋に戻す。

仕上げ：

• サーブ前に温めなおし、適度な厚さに肉を切り分け、野菜とともに供する。
• 残しておいたセロリの葉を刻み、上に散らす。

感想：

しっかり焼き付けた上に、水分を極力控えて蒸し焼き調理をしているので、お肉は噛むほどに旨味が出てきます。

とろりと煮込まれたお肉もおいしいですが、少し噛み応えが残るぐらいに仕上げるのもまた乙です。

野菜の旨味がよく出ていて、お砂糖を入れていないのにびっくりするぐらい甘く感じられました。

驚いたのは、さつまいもと牛肉の相性の良さです。牛肉にジャガイモは鉄板の組み合わせですが、さつまいもも負けず劣らずよく合っていました。

残ったお肉と野菜は、そのままベトナム風カレーにリメイクです。

ベトナム風カレー

1. 残った肉は一口大に切り分け、ポットローストの残りの鍋に戻す。
2. そこへ、カレー粉とコリアンダーパウダー各大2、レモングラスパウダー小1を加え、加熱しながら炒めて香りを出す。あれば、タイのグリーンカレーペーストも少し加える。(ない場合は、おろし生姜と粉唐辛子少々か、柚子胡椒を入れる)
3. 香りが出たら、ココナッツミルクを1缶(400㏄)加え、ふつふつするまで5分ぐらい煮る。
4. ニョクマムで味を調える。
5. タイ米と一緒に供する

こちらも感動的においしく出来上がりました。

前日に水分少なめにローストしてあるので、水っぽくならずにしっかりと濃厚なカレーになりました。

初日のローストはちょっと豪華なディナーという趣で、翌日のカレーはお手軽なのに本格アジアン。2日に亘って堪能しました。