365日以上常温で保存の生ハム(ハモンイベリコベジョータ)をカットしてみました。
1年以上すこしづつ切って食べていましたが、残っている部分は赤身のバビージャの部分で乾燥もしています。
でも、それはそれで美味しいというものです♪
1年間がんばった勇姿とみるかどうかは別として1年間好き勝手にカットされてほとんど骨だけになり、
もうそろそろ、ご引退という姿(^^;)いままで幾度となく飲み会でがんばってくれてありがとう、と声をかけたいくらいです。
でもまだ食べれる部分があります!赤身の肉の部分です!黄色く酸化した脂の部分は取り除いて切り出して行きます。
切り進むにつれて色が出てきますが堅いです!実際には飲食店でこの状態になることはないでしょう。なんといっても1年以上、室温に置いておいた結果がこれですから。でも僕の自宅と会社はいつも実験室状態です。極端なことをやっても生ハムって美味しく食べられるんだ!というのが自分も分かってきますし。
それにしてもモリブデン鋼のアルコスの生ハムナイフは良く切れますね。本場スペインでも愛用されているのはうなづけます。
赤身のハモンイベリコベジョータは「鮭とば」のように堅くしまっています。
味わいは凝縮していてかめば噛む程に良い味が出てくる感じです。
こうなるとシングルモルトのウイスキーなども非常にあってしまうんだろうな〜と思います。
このままでも美味しいですが〜
ちょとした思いつきで、この赤身のハムの上に生ハムの脂の部分をのせてみました。
常温で当然とろける脂は赤身の生ハムの上でとろけて赤身と一体化しようとしています。
脂はむしろ長期熟成されてアクがぬけるというか、脂というより生ハム化しているというのでしょうか、より自然なさらりとした美味しさになっています。 口に一緒に入れたときには赤身のちょっとした歯ごたえと脂(ラルド)の部分のジュっとした食感が新鮮で、
落ち着いたまろやかな旨味と塩分と甘みのバランスがよくていつまでも飲み込みたくない味わいがあります。
スネに近い部分の脂です。黄色い脂は酸化してますので使いません。中からうすピンクのいい色の脂がでてきますのでこれを使います。
カットします。薄めにカットしたいところです。この脂は今回つかった赤身の生ハムの上にのせたり、肉をソテーする際にのせたり、
白身の魚と一緒にソテー、エビ、スープに浮かす、肉団子に練り込むなど思いつく限りかなりいろいろと使えて捨てるのなんてもったいない!!とほんと思います。
上記のことをしたたけで、車エビのハモンイベリコベジョータの脂包み焼き、、、などメニューにも書けるし、しかも美味しいのですから。
生ハム原木は長期にわたっていろんな楽しみ方ができます。最後の最後まで食べ尽くしたいものです。最後には骨と皮でジュレを作ってしまうという名人の方もいらっしゃって、生ハム生活は益々楽しくなりそうです♪
詳しくは<<海外出張ブログ>>をご欄ください。