9. 2008年からのベンハミンのワインは新進気鋭ボデガ・コンタドールで醸造・熟成

1985年に醸造家としてデビューして以来、 自身の創造性を100%発揮した最上質のワインが造れるボデガを建立することを念頭においていたベンハミンは、2008年初夏、ついに「ボデガ・コンタドール」を完成させます。

延べ面積2,700平方メートル、150,000本の醸造キャパシティがあるこのボデガは、カタルーニャの新鋭建築家エクトル・エレラが設計し、ボデガ自体がさながら「アート作品」の様相を呈しています。

外観のみならず、ボデガ内部にもあちこちにアートのための贅沢な空間が設けられており、ベンハミンの友人アーティストの瀟洒なオブジェや絵画、写真が展示されています。

コンクリート打ちっぱなしのモダンなボデガは、クエバがあるサン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエラ城を臨むブドウ畑の真ん中にありますが、将来、1Fが緑、2Fがコンクリート、3Fが岩山のイメージになるように造られ、 数十年後には 周囲の光景と完全に同化させるという壮大な計画です。クエバと完全に同じ方角(真北)を向いており、貯蔵庫は 同温度(14℃)・同湿度(65%)に保たれています。

2階には広大なテラスが設置されており、こちらはベンハミン自身が栽培する野菜の他、無数のラベンダーやローズマリーで埋め尽くされています。これらハーブの芳香は、貯蔵庫(1階)の天井に設けられた専用の通気口から中に取り込まれ、フレンチオーク樽で熟成中のワインに影響を与えるのです。

※「ボデガ・コンタドール」の樽は、いずれも100%フレンチオークで、うちコンタドール、ラ・ビーニャ・デ・アンドレス・ロメオ、ラ・クエバ・デル・コンタドール、ケ・ボニート・カカレアバ、プレディカドール・ブランコ、マシソ(50%のみ)の醸造には新樽を使用しています。




サンビセンテ城の「クエバ」と同じ環境

 

ベンハミンのボデガは、写真のように、小高い丘のような山の一部に立てられています。ボデガの壁側が山になっているんですね。小高い丘と一体になっていることで、建物単体よりも温度が変化しにくい作りになっています。

さらにボデガが数十年経過したのち、後ろの山と同化するように作ってあるそうです。1階が緑、2階がコンクリート、3階が岩石で、うしろの山と同化することによって、ベンハミンが始めて熟成したサンビセンテ城の山をくり抜いて作ったボデガ「クエバ」と同じ環境を作り出すように考えてあるようです。

またベンハミンは現在のところ、今のボデガのキャパシティを拡大する気持ちはないそうです。「そうそうこだわりのワインを多く作ることは不可能であるし、今の生産量が自分には合っている」と言っています。大量生産のワインよりも、少量でも自分の目に行き届いた、こだわりのワイン生産を選んでいるのです。

 

「Bodega Contador」前のブドウ畑で彼の全てのブドウが見られます

ベンハミンのボデガ「Bodega Contador」は、2008年に完成しましたが、2010年になってボデガの前に、可愛いワイン畑ができました。このワイン畑には、ベンハミンが扱う全ての種類の葡萄(リオハDOC認定委員会が認めている赤ワイン用4種類、白ワイン用3種類の計7種類)が植えられています。

ベンハミンは「僕のボデガに訪れた人達への展示もかねて植えた」と言っていました。ベンディミア(葡萄の収穫)時期にはこの畑で、彼が使っている全ての葡萄の試食ができることと思います。

 


8.ベンハミンのワインの廉価版プレディカドールに対するベンハミンのこだわりと思い入れ>>> 10.コンタドールプロジェクトの全容について>>>

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