2008年3月号の料理王国でカサルバの生ハムが紹介されました。料理王国の皆様、掲載ありがとうございました。
紹介されたのはソブラサーダとハモンセラーノ・アウマードです。
豚肉特集だけにたいへん興味深い一冊となっています。
ハモンセラーノ・スモーク風味の掲載内容は「ハモンセラーノをスモーク風味に仕立てた一品。この商品を製造しているカサルバ社はスペイン北部にあるので、その気候風土を利用して薄塩の生ハムが仕込める。仕上がりの1年前にスモークをかけて余計なアロマを飛ばし、上品な味わいにしている」とあります。
実際にカサルバはブルゴスでも北部の標高1100mの高原にあり冬はマイナス10℃以下になる寒冷の地で、スペインの生ハムメーカーの中でも特に寒い地域にある生ハムメーカーです。その気候風土を活かして薄塩でじっくりと熟成をかけた生ハムやサラミ・ソーセージ製品を作っています。また、スペインではブルゴスの北部という特に北部のメーカーの為に、その地の利を活かして、早くからパイスバスク地方の高級バル・レストランでの嗜好に合う生ハム作りを手がけてきたことでも有名です。
ハモンセラーノ・スモーク風味はこちへどうぞ
カサルバ社の詳細はこちらへどうぞ。
カサルバの生ハムへのこだわり
カサルバのサラミ類のこだわりと特徴
ソブラサーダ・イベリコ・デ・ベジョータ
「マヨルカ島及びカタルーニャ地方名産のドライソーセージをイベリコベジョータで製造、ソブラサーダの持ち味であるパプリカ風味は効かせつつイベリコ・デ・ベジョータを使用することでコクがありクセの少ない仕上がり、輪切りにしてパンにのせ生のままで食べる」。
と掲載されました。
輪切りにしたソブラサーダをバケットに乗せて軽くオーブントースターで火を入れました。イベリコ・ベジョータの上質な脂がとろりとしていて、適度な酸味と甘みが広がります。冷蔵庫から出したままですと輪切りに切りやすいですが、常温に少し出しておくことでペースト状になりますのでバターのように塗っても良いと思います。
スペインでは主に朝食にソブラサーダが出てきますが生のままパンにのせて食べるのが一般的です。
パンコントマテにソブラサーダを塗って、ブリーチーズを上からのせてオーブンで温めたタパス。
ブリーチーズのまったりとした濃厚さにソブラサーダのコクと酸味のバランスが良く仕上がっています。
バスク地方のバルの一品ですが、バスク地方(スペインの北部)でもマヨルカ島特産のソブラサーダが使われます。
※バスク地方の高級バルではカサルバのソブラサーダが使われているところもあります。バスクではフランスに近いためにフランスのチーズを使うことも珍しくありません。
ちなみに我が家ではソブラサーダにクリームチーズをのせて、軽くトースターで焼いたり、更に生ハムをのせて食べたりしています。ペースト状になるのでオーブンなどで焼く際の隠し味や、パスタ、ピザ、肉を焼いたソースの隠し味、スープの隠し味やコクだし、オイル煮の隠し味、卵料理、など使い方は多彩です。
ソブラサーダをバケットに塗った後、オーブントースターに数分お好みで焼きます。そしてその後ハチミツをかけます。少し落ち着けるだけで不思議とハチミツとの相乗化で一体感が出てきます。ちょっとしたアミューズとしても良いと思います。